小野塚さんのお米を販売させて頂いたエピソード
かどや米穀店で小野塚喜明さんのお米を販売させて頂いた際のエピソードは下記のモノになります。
1993年の米不足騒動の中、有機栽培や無農薬のお米を取り扱う方針に転化する方針を取る決意をしましたが当時は問屋からお米を仕入れる事が当たり前の風潮でしたので農家さんと直接やり取りをさせて頂くのは珍しい考えでした。
田圃を見て農家さんと契約させて頂く事が珍しい中、かどや米穀店では農家さんとのやり取りを進めていきましたが、無農薬のお米や有機栽培のお米に関心のあるお客様は少なく、今でこそ関心を持たれるお客様は増えましたが当時はスーパーなどでお米の販売をする様になり、毎日の食卓にあるお米の”質“ではなく”値段“でお米を選ぶ方も大変多かった記憶があります。
時代と共に食の安全が見直されて来て、お客様の食に対する考え方も変化が見られましたが先代から営業していた、かどや米穀店も不況の波に押し潰されそうになり、お恥ずかしいお話ながら店を畳む方向に考えなければならなくなってしまいました。
そんな折に、とてもこだわりを持っていて美味しいお米を生産されている農家さんの噂を聞きつけ、電話で相談させて頂く事になった相手が小野塚喜明さんでした。
突然の電話で相談をさせて頂き『お米屋を東京で経営している者ですがお店を畳もうとしている』という相談を持ち掛け『潰したいなら潰せば良い。もう一度頑張るなら相談にのる』と仰って下さったのが、かどや米穀店で小野塚さんのお米を販売させて頂くきっかけとなりました。
小野塚さんがかどや米穀店に抱いた印象は下記のものになります。※実際に小野塚さんから聞いた話しになります。
米屋を潰す相談を農家にしてくるってどういう事だ???なんかこの米屋面白いな…
こういった流れから実際にお米の取引をさせて頂く様になり、小野塚さんのお米は日本でかどや米穀店でのみ取扱いさせて頂いています。
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